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故郷(ふるさと)

兎(うさぎ)追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて、
忘れがたき 故郷(ふるさと)

如何(いか)に在(い)ます 父母
恙(つつが)なしや 友がき
雨に風に つけても
思い出(い)ずる 故郷

志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷

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思い出すシンボルとしては
初恋の人のほうが多いかと思うが
それを書いていないのは時代のせいだろう

子供に対しては性愛を徹底的に隠蔽するのである
隠蔽するから子供は逆におかしなことを学んで
正常な性的発達が阻害される

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志を果たしたならば
都会で必要な人材となるのであって
故郷に変えることはまずないと見てよいだろう

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これはうつ状態の人の心情だろう

過去には確かに良いことがあったと信じたくなるのは
うつ状態の特徴である

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ここで歌われている「志をはたす」とは例えばどんなことなのだろうか
別段志をはたさなくてもたまに帰ればいいだろうと思うが
それは交通手段の発達した現在だから思うことなのだろうか

明治で言う立身出世の話なのか

いくら明治でも偉くなるほど心が黒くなるくらい分かりそうなものだろうが

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この人の頃、山ではうさぎを食べていたわけだ
小鮒を食べていた
ツツガムシ病などはまだなまなましいもので
つつがなしという言葉も生きていた

立身出世の希望も共有されていて
要するに中央集権国家としての上昇志向、坂の上の雲を受け入れていた

山が青いと言っている
これも古代的だ

水が清いと言っている
ペットボトルでフランスの水を飲む人間にはわからない境地だと思う

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川魚には寄生虫が多いので気をつけよう

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あ、言い忘れるところだった
小学唱歌なのでたいていは恩師と共に歌うもので
だから歌詞に「師の恩」を織り込むことはお作法だと思うが

この詞の作者は故郷の教師には尊敬の念がなかったのかもしれない
教師に対しての懐旧の念を述べないのは、実質、
馬鹿な教師にひどい目に合わされたと言っているに等しい

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